包丁

私のむらまさは元々両刃だった刃渡り28センチの牛刀を片刃に研ぎあげて和包丁の体裁に整えたものです。切っ先のほうから中腹にかけてまでは鋭角的に研いでいるのですが、柄に近いほうは極力鈍角に仕上げているので、厚みのある固いものでも、刃を食い込ませればほんの僅か柄を傾けるだけで簡単に縦に裂けてくれる。 一般的な包丁よりも"2センチ"長い分、すなわち三角形に例えるならば斜辺は底辺の長さに影響を受けて一振りのストロークが長い。とはいうものの、平らに研ぎあげているので牛刀本来の威力は半減されている状態にある。だがしかし、片刃なので鋭利さを得るにあたって犠牲にする重みは限りなくロスが少ない状態にあるのがこいつの特徴なのだ。 これらはすべて限りなく力を入れずに食材を切り分けるために凝らしている工夫の一つのはず。だが実に快なのは研いでいるときの気分は、まるで本阿弥光悦であれること。実用的には、こいつを使えば玉ねぎを切っても涙ひとつでないこと。刃を充てるだけでトマトがスライスされていくさまは、見ているだけで悦に入るものがあること。そしてうっかり手を切ってもやたら治りが早いこと。 研ぎで最も難しいのは、どこが欠けようと刃の面を常に水平に保つように日々研ぎ続けること。

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ナナハンパパの押しがけツーリング紀行文&グルメ日誌
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