五つ星殺人事件、最終回です。

次回、グルメ刑事の居酒屋事件簿第2話
「飯アンルーレット殺人事件」

こうご期待♪

屋台にて。
「一件落着のあとの一杯は格別ね~」と、令子さん。「今日はとことん食べるわよ。大将、おすすめのやきとんを十本と、ローストポーク。あと、ジャイアン豚カツもよろしく♪ あと、あれもこれも」
サイフを見て冷や汗を垂らしている久留米。
青年が言う。
「これを機に、いたずらなレビューを書きこむレビューアーが減ってくれればいいんですけどね~。ぐるログなんて、一部の店が得をするだけの、不公平な裁判所に過ぎませんから。一部の影響力を持ったレビューアーが、人の汗と涙の結晶である店に審判を下すという、よく考えたら怖いシステムです」
「まあ、経営者は死活問題と向き合うわけだからな」と久留米。「今日の俺と同じように」
サイフをさかさまにしても、埃しか出てこない。
「大丈夫。足りない分ぐらい、次につけておきますから」と若者。
「お前、最初に会ったときと随分印象が変わったな」
「けどその氷室さんっていう人は、どうして人殺しなんて図ろうと思ったんでしょうね。殺したところで何にもなりやしないっていうのに。ましてや、オーロラの方はうまくいっていたわけでしょうに」
久留米の脳裏に氷室の顔が浮かぶ。――「許せなかったんです。妻が流産してまで支えてくれた店を、ただの気まぐれで翻弄されたことが」――
「氷室の供述を鵜呑みにするわけではないが、確かに高橋真梨子には店の生殺与奪を左右できるほどの影響力があると自負していた節はうかがえる.」
――「あたしが五つ星をつければ、オーロラはたぶん、ぐるログの中で常に上位に表示されるわ。だったら繁盛間違いなしよ」――と言っている橋本真梨子の絵。その傍で氷室が褪せた微笑みを浮かべている。
――「あの店主、私のレビューがどれほど影響力を持っているのか、わかっていないのかしら」――と、激昂している真梨子の絵。
「はあ」と釈然としない様子の青年。「だからといって、そんな客でもうまくあしらうのが真の商売人ってもんですがね」
「だが、書く方にも配慮が必要なことは確かだろう。自分が書くレビューにそれだけの影響力があると自覚しているのであれば、それを不用意に用いれば未必の故意と同義……。と、言えないこともないだろうからな」と久留米。「その内、レビューアーを逆に店側が裁くといった事例もあらわれるんじゃないかな。その時、またどこかで……」
ぞくりときている麗子さん。
おやっさんの口元もにやりと吊り上る。
「未必の故意って何ですかね」と頭にクエスチョンマークを浮かべている青年。「ともあれ、ぐるログだの、何だの、俺はもうそんな見せかけはまっぴらだ。とにかく実際に美味い物を作る。俺たちがやるべきことは、ただそれだけのはずです」
「あと、楽しいお酒とね」と麗子さん。
「美味しくて楽しい。確かに、それが一番だ」とメモを書く青年。
「では俺がこの店に初めてのレビューを書きこんでやろう」と久留米。「ただし俺はまだ一件もレビューを書いたことがないから、大した影響力は持っていない」
「よ! グルメ刑事!」
「俺がこの店につける星の数は」

今のところ五つ星だ!

グルメ刑事の居酒屋事件簿第1話「五つ星殺人事件」最終回

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